鼻レーザーとは
主にアレルギー性鼻炎(通年性、季節性を問わず)などが原因で、その治療として薬物療法や体質改善療法では、強い鼻詰まり、多量な鼻水などが解消できないという場合に用いられる治療法になります。
これは鼻詰まりの原因とされる、鼻の穴の中の両側の鼻腔にある下鼻甲介粘膜の腫れをレーザーによって焼灼することで、腫れを収縮させて、鼻の通りをよくする治療法で鼻粘膜焼灼術とも呼ばれています。
なおレーザー治療は、小学生の高学年以上からが対象となります。
レーザーとは炭酸(CO2)ガスレーザーを用いた施術になります。まずレーザーを行う前に麻酔液を浸したガーゼを挿入します(局所麻酔)。その後、鼻の中の下鼻甲介粘膜に向けてレーザーで焼灼していきます。
焼灼によって粘膜は火傷を負った状態となって、再生するようになるのですがその際に瘢痕化します。これがアレルギー反応を起こしにくくするとされ、とくに鼻づまりの症状に効果があると言われています。
治療時間は麻酔含む15~30分ほどです。治療後は、止血防止のガーゼを鼻の穴の中に詰め込みますが、止血を確認することができれば、取ることはできます。なお、同施術後しばらくは、鼻をかんだ時に鼻水内に血が混じったりしますが、大量に出血するということはありません。
同治療につきましては、原則1回としていますが、症状が再発された場合は、1年後ほど間隔を空けてから再度、鼻粘膜焼灼術を行います。当院で鼻腔内視鏡を使用しながら行いますので鼻腔下鼻甲介をよく見える状態でレーザー焼灼術をしっかり行います。