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睡眠時無呼吸症候群 SAS

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠

睡眠中に呼吸が停止、あるいは低呼吸状態になることで、しっかりと熟睡することができなくなってしまい、日常生活に支障をきたすほどの影響が出ていると睡眠時無呼吸症候群(SAS:sleep apnea syndrome)と診断されます。

SASの定義については、7時間の睡眠の中で10秒以上の無呼吸、もしくは呼吸が弱いとされる低呼吸(50%以上の換気低下)状態が35回以上ある場合としています(1時間あたりで換算すると5回以上)。

主な症状ですが、無呼吸や低呼吸の状態になると、睡眠の途中で目が覚める、不眠、いびき、日中に強い眠気、起床時に頭痛、疲労感などがみられるようになります。

なお睡眠時無呼吸症候群は長期的継続すると睡眠中に低酸素状態になり脳、腎臓、肝臓、心臓、肺などの臓器はじめ悪影響により高血圧、心筋梗塞、肺慢性病気などのリスクが高くなります。心当たりがあれば、一度ご受診ください。

なお発症の原因については主に2つあるとしています。ひとつは、睡眠中に上気道が閉塞してしまうことで呼吸がしにくくなる閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)です。この場合、肥満による首回りの脂肪、扁桃肥大、舌が大きい、先天的に顎が小さいといったことで引き起こされるようになります。

もうひとつは中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)です。これは、主に心不全や脳梗塞などの病気に罹患している患者様で、脳から呼吸指令がみられないことでSASの症状がみられるようになります。ただCSASでは、上気道は閉塞されませんので、いびきの症状はでません。ちなみにSAS患者様の大半は、OSASによるものです。

検査について

患者様の症状や訴えからSAS(主にOSAS)が疑われると、自宅にて睡眠中の呼吸状態などを計測できる簡易装置が貸し出されます(簡易検査、スクリーニング)。睡眠の前に同装置についているセンサを鼻や指に付けて眠りにつきます。

その結果から、さらなる詳細な検査が必要となれば精密ポリソムノグラフィー(PSG)検査となります。これは医療機関に一泊し、または自宅終夜検査により、睡眠中の呼吸状態だけでなく、脳波や心電図なども計測し、SAS発症の有無のほか、重症度(軽症、中等症、重症)も判定していきます。

治療について

治療は原因や症状の程度によって異なります。軽症の患者様については専用のマウスピースを作成し、就寝時に装着します。同ピースを着けることで下顎が前方に固定され、睡眠中も気道が確保されるようになります。

また中等症以上と診断された方はCPAP療法による治療となります。同療法では圧が加わった空気を送ることができる装置を使います(装置は貸し出しになります)。使用時は鼻マスクを着けて眠りにつきくわけですが、圧を加えることで気道はしっかり確保されるので無呼吸状態は回避され、鼻呼吸による睡眠が可能になるのでいびきもかかなくなります。

なお治療中は、一定の間隔を空けて通院し、使用感などを医師に報告する、CPAP療法の管理、指導するなどします。

原因によっては手術をすることもあります。例えば、扁桃肥大が原因であれば摘出手術を行うといったことです。このほか生活習慣の改善として、肥満が原因であれば減量に努めます。仰向けで寝るといびきや無呼吸状態になるという場合は、横向きの体勢で寝るなどしていきます。